PHV-A7 (SONY)

　フォトビデオカメラは35mmのポジフィルム、ネガフィルムを内蔵のカメラでビデオ出力に変換する機器です。「総画素数41万のプレジションCCD搭載で水平解像度400本以上」の画像が得られるとされ、上の操作スイッチ類の写真のように、ネガ・ポジの反転機能、フィルムの方向変換機能、カラーバランスと色の濃淡を調整する機能、6倍ズームの機能と下部のフィルムマウントの挿入部のX-Y方向の動きを組み合わせてトリミングができる機能を備えています。そしてカメラ出力を録画しながらフィルムをズームしたり、カラーバランスを変えたりすることで、簡単に映像効果のあるシーンを得ることができます。カメラ部を回転することで横向きのフィルムもテレビにあわせて正立でき、ズーム、カラーバランスが直接できることから、本機だけでフィルムからビデオ用に挿入したい映像をつくりだすことができます。
　ビデオ編集はテープを中心としたアナログ的な編集からPCを中心としたデジタル処理に変わり、本機のような前者用の機器は消えてしまいました。しかし、「フィルムスキャナにかけるフィルムを選ぶ」というような作業の場合、本機を使えばネガフィルムも短時間にチェックできますので、作業の効率化を図れます。このように単純で限定された使い方には非常に便利です。
　アナログ人間の限定された用途には圧倒的に便利です。