(財)都市防犯研究センターのJUSRIレポートによれば、空き巣の約46%がインターホンで留守かどうかを確認するとのこと。防犯対策としては、ドアホン単体で考えるのではなく、加入者電話、携帯電話・PHS、カメラ(録画機能)、インターネットなどを組み合わせて防犯システムとしてどう構築するか、考える必要があります。
庭仕事でドアホンの呼出の聞こえない場所にいたり、外出時にその呼出を携帯電話などで受けることができれば、来客や宅急便の対応などを確実に行うことができます。また、招かれざる客に対してもそれなりの対応が可能となります。現在は「ドアホンの呼び出しを携帯電話やPHSで受けられる製品」としてPanasonicとアイホンのものがあります。
ビデオドアホンは単に来訪者の顔を確認するだけでなく、呼出ボタンを押された時の画像を自動(あるいは手動)で録画できる機能を持つことで防犯対策にも利用できます。特に赤外線LED内蔵であれば夜間、照明設備がなくても画像が得られることがメリットとなります。そう考えると、録画ユニットを後付け可能な機種もありますが、最初から録画メモリー機能を組み込んだ製品(例:VL-V163(Panasonic))の方がデザイン的にすっきりしたものとなります。また、商品リーフレットでは見えないのですが、コンセントの差込口が多く必要となることを防げます。なお、防犯の面からは録画した画像を外部のサーバに即座に転送する機能があるとよいですが、今のところ、これは下記の動き検出機能をもったインターネットカメラの役割のようです。
カメラを用いた積極的な防犯対策としてADSLやBフレッツなどの常時接続の環境があれば、室内にインターネットカメラを設置することが考えられます。様々なメーカーの機種(松下電器,プラネックスコミニュケーションズ,コレガ,アイ・オー・データ)があり、付属のアプリケーションによって室内の異常をインターネットカメラの動き検出機能により電子メールで伝え、インターネット経由で画像を確認できるものもあります。上記のドアホンの呼出の転送機能と組合せることで防犯対策となり、例えば空き巣の侵入を検知して最寄の交番に連絡することも可能となります。そして近い将来、上記のドアホンとインターネットカメラの機能を複合した製品が登場するのも現実的に思えます。
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