SR-26VFA (SANYO)、R-S31HRV (HITACHI)
1990年代初頭までは250リットルクラス(幅が55cm位)の3室型の電気冷蔵庫が主流でしたが、バブル時代に幅の広い3ナンバーの自動車が増えたのと同じ理由によるものか、現在は350リットルクラス(幅60cm)が主流になりました。そしてこのクラスは各メーカーが省エネなどの技術開発(性能のよい断熱材など)に力を入れ、年間消費電力は250リットルクラスの製品と逆転してしまいました。(使っていたSR-26VFAの年間消費電力はわかりませんが、例えば松下電器の250Lの冷蔵庫NR-C25T1のそれは600kWh/年、320LのNR-C32EPは370kWh/年という状況です。)
住んでいる集合住宅のキッチンシンク隣の電気冷蔵庫を納めるスペースの幅は57.5cm。残念ながら350リットルの冷蔵庫は入りません。このようなお住まいの方も数多くおられると思います。しかし、「大型の冷蔵庫を入れるためにキッチンの大改修を・・・」というのも本末転倒の感がします。
冷蔵庫の「冷凍室が上にある」という形体は、電気冷蔵庫が登場する以前の上の棚に氷を置いてその冷気を使って冷蔵するというものをずっとひきづってきたためでしょうか・・・。しかし、冷凍室が最上部にあると身長によっては中身が見にくかったり取り出しにくいことがあります。また、入れ方が悪いと冷凍した食品が冷凍室から滑り落ちてきます。最近の冷蔵庫は冷凍室が一番下に配置され、上方からアプローチできるようになり、この面で使いやすくなっています。
機種名 |
SR-26VFA (SANYO) 1989年 |
R-S31HRV (HITACHI) 2002年 |
外観、寸法、質量 |

1762hx544wx560d
57kg
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1725hx540wx615d
68kg
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内容量 |
253L (冷凍室54L、
冷蔵庫133L、野菜室66L) |
305L (冷蔵庫173L、
野菜室66L、 冷凍室66L) |
電動機の消費電力
年間消費電力 |
95W (50Hz)
- |
101W (50Hz)
370kWh/年 |
冷蔵庫も使い始めて10年を越え、それから発生する音が気になり始め、「買い替えを」と考えていましたが、上記のように10年前と消電力の面で何の進歩もない機種を新たに購入するのも気が進まないものです。そんなことを考えながら電気店を歩いていたら、既存の冷蔵庫の設置スペースにそのまま置け、容量は300リットルに増大し、かつ、350Lクラスと同程度の消費電力量の冷蔵庫「SLIM
54」(型式:R-S31NSV、日立製作所)を見つけました。各室の配置も最近の冷蔵庫と同じく上段が冷蔵庫、真中が野菜室、そして下段がフリーザーの構成となっています。
「まだ、使っている冷蔵庫が壊れた訳でないから、少し値段がこなれてから」と待っていたら、全く同じサイズでノンフロン冷蔵庫としてR-S31HRVが発売されました。ノンフロン冷媒を使うために防爆仕様としたことは当然、コストに跳ね返り、希望小売価格165,000円。また、しばらく決心がつかないで、時間が経過しましたが、ある日、店頭処分として現在の冷蔵庫を入手した時の価格と余り変わらない価格表示(それにしてもSLIM54より2.5万円高)を目にし、即、購入モードとなりました。( 「環境への配慮」の対価は消費者が負担すべきなの十分、わかっているのですが、実際の購入となるとなかなか、悩ましい問題です。)設置してみると、奥行が5cm大きくなり、その分が内容量の増加になっていることがわかりました。音については気になる高い周波数の音は小さくなりましたが、それ以外は同程度の感じです。
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