自作フレットレスベース & マルチ・エフェクター

 

 Weather Reportを好んで聞いていた時代があります。もう20年以上前のことになりましょうか・・・。特にエレクトリックベースのJaco Pastoriusにあこがれていました。"Teen Town"の最初の部分でJoe Zawinulのシンセサイザーにあわせてまるでサックスフォンのようにベースでメロディをかなでるのには驚かされました。プロのベーシストにも大きな影響を与え、「ベースがメロディ楽器としてフロントラインにでる」というスタイルを生んだように記憶しています。
 彼のベースはフェンダーのJazz Bassをフレットレスにしたものでした。フレットレスベースを持ったからといって、同じように弾けるわけがないのですが、欲しくなり、演奏する時の重量バランスのよい Precision Bass タイプのパーツを集め、フレットレスのネックを入手し、これをつくりました。
 (若くして亡くなくなったJacoの破滅的な生き方に心をひかれていたような気がします・・・。)
 
真鍮板を加工して作ったコントロール部のカバー。スイッチはピックアップをパラレルとシリアルに繋ぎかえるものです。
重心はボディ下部にある方が弾きやすいことから、「少しでもバランス改善に」と、標準の曲げ加工で製作したブリッジより重い、鋳造のフェルナンデス製をパーツとして入手し、つけました。 ピックアップは色々、変えましたが、出力よりレンジで選んだように記憶しています。ピックアップの周囲のカバーはプラスティック板から削りだしたものです。フィンガーレストは指の当たる側だけ平らで残し、他はヤスリで丸く削りました。 弦巻きはゴールドプレート仕上げですが、現在は色がくすんでしまいました。弦を支持する上の駒は紫檀。牛骨だと開放弦が硬い音になり、指で押さえた時の柔らかい音との差が大きなことからの選択です。エレクトリックベースでは第4弦の5〜7フレットあたりに音が伸びないデッドスポットがあります.。このベースでは6〜7フレット間に存在します。ただ、指で弦を押さえるため、フレットがあるものに比較しては「音が伸びない」という違和感は少ないです。
 

■ マルチ・エフェクター

A5 BASS (KORG)
外形寸法:430×205×60[mm]
重量:1.5[kg]

 COMPRESSOR、5 BAND EQ、DYNAMIC EXCITER、CHORUS/FLANGER、REVERB/DELAYのエフェクタを内蔵したマルチ・エフェクター。これを使う前は単体のエフェクターをシリーズ接続したものでした。
 ベースに触らなくなって長くなりますが、未だに保管しています。