日本工業大学
工業技術博物館

埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1
www.nit.ac.jp/center/scholarship/museum.html

 (2005年10月12日)

館内撮影禁止ですので
リーフレットを代わりに・・

 

 機械をつくる機械として「マザーマシン」とも呼ばれる工作機械。大学の手による初期のレプリカから、様々なメーカーからの寄贈による工作機械が多数、展示されています。なお、工作機械は何十年も使われるもので寄贈品を中心とした展示であることから、近年の機械の展示はなされていません。
 産業用ロボットの登場の背景には数値制御(NC)の技術が確立されたことが重要です。機械自体に目を奪われがちですが、制御盤にも注意して見学することが必要です。「工作機械自動化の変遷」のコーナーで、タレット旋盤、自動旋盤、倣い旋盤、ピンボード方式プログラム制御、NC、コンピュータNC (CNC) という流れが紹介されています。
 展示室は機械工場独特の油の臭いを感じさせるもので、特に植原鉄工所の復元展示は町工場の雰囲気を見事に再現しています。産業技術記念館は自動車産業で使用される様々な工作機械が展示され、機械工学の機械工作を広く学ぶのによい施設です。国立博物館にも工作機械に関する展示が一部あります。しかし、工業技術博物館は工作機械の収蔵量において日本一の博物館であるのは間違いありません。そして工作機械だけでなく、計測機器、自動織機、1909年の自動車、蒸気機関車なども展示され、中でも全長21mにもおよぶレヒートガスタービンの大きさには驚かされます。
 工作機械については、クリス・エヴァンス著 橋本洋/上野滋訳「精密の歴史」(1993年、大河出版)を読んで見学するとより深い理解が得られると思います。
 日曜・祝日、8月10〜20日、12月28日〜1月9日、そして大学の休校日が休館日で開館時間は午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時までに)となっています。蒸気機関車の有火運転は8月と12月を除く、毎月第3土曜日の午後1時〜3時に実施とのことです。

 

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