Headphone

DR-M5 (SONY)、HP-AL101-A(Victor) 、SE-E35-T(Pioneer)

 

DR-M5 (SONY)

 

 録音のチェックには密閉型のヘッドフォンが最適 と思います。また、AVシステムの5.1chのように低音域をサブウーファーで再生させる場合、「低音域が出すぎではないか?」、「フロントスピーカーとの音のつながりはどうか」という判断をする際に、基準となる音のバランスのイメージを持つのにヘッドフォンで再生される音を聴いておくことが有効と思います。
 左のヘッドフォンは随分、昔に入手したモニター用でいまだに現役。写真のようにスピーカ部を180°回転させて携帯性が配慮されています。


HP-AL101-A(Victor)

 W-ZERO3用に φ3.5mmプラグ<=>平型プラグの変換アダプターMCN01BK (YAZAWA)と一緒に入手したヘッドフォンHP-AL101-A(Victor) 。 音楽プレーヤーのリモコンに接続して使うヘッドフォンのコード長は一般のものより短い0.5〜0.6mのものが使いやすく、この用途に該当するヘッドフォンとして0.5mのMDR-Q21SP (SONY)や0.6mのATH-EQ330 (Audio Technica)などがありますが、本ヘッドフォンはHP-KL101というヘッドフォンと携帯電話用変換コード(小型マイク/着信スイッチ付)を組み合わせた商品 のヘッドフォン部分を別売りしたものと思われます。
 コード長を除いてあまり考えないで入手したのですが、耳介にハンガー部を掛ける方式で屋外での使用では外来音がよく聞け、安全面では望ましいと思います。
 本ヘッドフォンのような耳掛け式ではコード巻取り機構を内蔵したものが登場しはじめていますので、コード長による選択の必要性はそのような機種を選択すれば軽減されます。

SE-E35-T(Pioneer)


変換アダプターMCN01BKと
SE-E35付属の変換アダプター

  店頭で携帯電話用のSE-E35-Tが特価で販売されていて、Advanced/W-ZERO3[es]用により小さな変換アダプターが欲しいと思っていたこともあり、入手しました。
 MZ-R5STを使って手持ちのヘッドフォンと比較視聴したのですが、本ヘッドフォンの音を聴いて、まず、「中高域をイコラーザーで持ち上げたような音だな」という感想を持ちました。φ16mmとHP-AL101の30mmのユニットサイズより小さく、「5段階アジャストハンガーの調整でよい条件で音が聞けるかな」と思いったのですが、違いました。音楽を聴くには疲れそうな感じです。一方、語学学習に利用する場合には声のメリハリがつき、よいかもしれません。ユニットサイズの小さいMZ-R5STのインナーヘッドフォンの方が低域までバランスよく音を聞かせてくれます。MZ-R5ST自体がこのヘッドフォンに特性を合わせているのかもしれませんが、耳に掛けるタイプのヘッドフォンの設計の難しさが少しわかったような気がしました。
 「こういう音が現在の若い人たちの好みとしたら・・」と少し心配になりました。また、このようなヘッドフォンについて周波数特性をどのような方法で測っているのか、気になりました。

 

TIPS

 ヘッドフォンを大きく分類すると次のものがあります。日常的に大音量で聞いていると耳を傷めることになるため、音量には注意が必要です。

分類 概要
ヘッドバンド式 左右の2つのスピーカーをつなぐヘッドバンドの弾性で耳にスピーカ部を押し付けるもの。密閉性を高めるにはある程度の圧力が必要で、眼鏡をかけている場合、そのテンプル(つる)の形状によっては、その圧力から眼鏡のつるの跡が残る。
耳掛け式 耳介に掛けてそこに反力をとってスピーカ部を外耳道の入口に位置決めするもの。眼鏡をかけている場合、そのテンプルの形状によって干渉する。また、テンプルは眼鏡のデザインの重要な要素となるが、耳掛け式ではそのデザインを損ねる。
インナーイヤー方式 外耳道入口外の形状を利用してスピーカ部を外耳道の入口に位置決めするもの。
インナーイヤー方式(カナル方式) 外耳道の入口にイヤーピースを挿入してスピーカ部を外耳道の入口に位置決めするもの。音を伝える上では最も効率的な構造であるが、外部の音が聴こえにくいため、安全面では使用に注意する必要がある。