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 EOS 5QDは私の最初のAF一眼レフカメラ。友人のライブ演奏の写真を頼まれ、薄暗い中のMFでのピント合せに限界を感じての導入でした。フィルム巻取などの動作音が静かなのも魅力でした。当初はEF28-105mm USMを用いていたのですが、EF24-85mm USMを使い始めたらこのレンズが常用になってしまいました。
 デジタルカメラの画質が向上し、撮影結果がすぐ確認でき、メディアの記憶容量も増え、デジタルカメラ自体の省エネ化も図られて数百枚の撮影が一度に可能になったことから、ランニングコストの面もあり、常時の使用はデジタルカメラになってしまいました。
 記録用(及び取材用カメラ)として現在、メインで使っているのがFinePix F300EXRです。35mmフィルム換算24〜360mmに対応し、手振れ補正機能により広角側であればタイマー2秒を併用で何枚か撮影すれば1/4秒の低シャッター速度でもそこそこの絵が撮れます。最短撮影距離は公称より短く17mmで35mm判換算の倍率は約0.8倍です。
 メモカメラとして入手したFinePix F11、F31fdはアダプターを製作することで、CoolPix 950、4500で入手したコンバージョンレンズなどの資産を使えるシステムカメラという位置づけになっています。
 デジタル一眼レフカメラとしてはPENTAX K-7を入手し、撮影にいく場所によって使い分けをしています。*

表1 デジカメの対応範囲(画質の劣化やケラレなどの生じない範囲の焦点距離)

35mm判換算 対応カメラまたはシステム
10〜60倍(マクロ撮影) テレスコマイクロ 8x20DとFinePix F31fdの組合せ
1.53倍(マクロ撮影) K-7とD FA 100mm F2.8 Macroの組合せ(等倍)
0.72倍(マクロ撮影) K-7とSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSMとMCON-35の組合せ
0.66倍(マクロ撮影) TC-E2+MCON-35とFinePix F11またはF31fdの組合せ
0.59倍(マクロ撮影) K-7とSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSMの組合せ
0.45倍(マクロ撮影) CLOSE-UP No.3とFinePix F11またはF31fdの組合せ
8〜16mm(魚眼) フィッシュアイ・コンバータFC-E8とFinePix F11またはF31fdの組合せ
22.4〜45mm(広角) ワイドコンバータWC-E63とFinePix F11またはF31fdの組合せ
24〜360mm FinePix F300EXR単体
24.5〜69mm(広角) K-7とDA 16-45mm F4 EDの組合せ
27.5〜375mm K-7とSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSMの組合せ
28〜140mm FinePix F100fdFinePix F200EXR単体
36〜108mm FinePix F11またはF31fd単体
120〜216mm テレコンバータTC-E2とFinePix F11またはF31fdの組合せ
230〜766mm K-7とSIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG HSMの組合せ
720〜2160mm TS-613 + TSE-21WDとFinePix F11またはF31fdの組合せ
2700〜3240mm TS-613 + TE-14WDとFinePix F11またはF31fdの組合せ

 メモ用カメラCoolPix 950CoolPix 4500FinePix F11FinePix F31fdFinePix F100fdF200EXRF300EXRと変遷してきました。2012年1月現在、35mm判換算24〜360mmに対応するFinePix F300EXRを常時携行し、高倍率ズームの便利さを感じています。ただ、記録画素数300万画素の設定が画質的に無理のないところで、集合写真などの画質を優先させたい時はFinePix F200EXRを使うなど、使い分けています。
 F31fd(F11はF31fdのバックアップ)はアダプタの製作でフィッシュアイコンバータなどのCoolPix 950来のコンバージョンレンズの有効活用で35mm判換算7.6mmの魚眼レンズから216mmの望遠レンズ、そしてスポッティングスコープとの組合せによるデジスコ として720〜2160mmの超望遠撮影、さらにテレスコマイクロ8x20Dと組み合わせて超マクロ撮影用にも使え、システムカメラの中核となっています。
 デジタル一眼レフカメラK-7は、交換レンズでマクロ撮影から35mm判換算766mmまでの範囲に対応できるようになりました。
 手持ちの機材の35mm判換算の受け持ち範囲は表1となりました。


*: K-7が登場するまではE-3 (Olympus)と、ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDの組み合わせにしようと考えていました。EOS 5QDではシャッターボタンに水滴が入り、撮影できなくなったことがあったためで、E-3の防滴・防塵性能に魅力を感じたことによります。また、私の撮影対象ならばこのレンズでほとんど対応できます。また、暗所でのAF性能も高そうなのが丸です。そして2本の交換レンズで35mm判換算で24〜1000mmの撮影に対応できることから、望遠レンズの使用頻度は低いですが、APO 50-500mm F4-6.3 EX DG /HSM (SIGMA)も気になっていました。
 しかし、K-7が撮像素子へのゴミ付着対策を強化し、防滴防塵、そしてK-7でないと不可能な傾き補正機能を内蔵し、E-3と比較してコンパクトなボディで登場したことで決まりました。